防火性とは
防火性とは建築物の火災に対する安全性のレベルを表す性能です。建築基準法・建築基準法施行令、その他でも事細かに規制されています。中でも防火地域又は準防火地域にある建築物の外壁で、延焼の恐れのある部分の開口部については、中からの火は最小限に食い止めて外に出さない。外からの火はもらい火を防ぎ、延焼を防止するために「甲種または乙種防火戸」の使用が義務付けられています。
防火戸の種類

防火戸には、使用の目的と場所によって甲種防火戸と乙種防火戸の2種類があります。

甲種防火戸について 甲種防火戸は、火災の拡大を防止するものであり、防火区画や防火壁の開口部、外壁の開口部、避難階段の出入口部分などに用いられています。

乙種防火戸について 乙種防火戸は、主として開口部の延焼防止を目的として、防火区画の一部や外壁の開口部などに用いられています

個別認定
甲種防火戸及び乙種防火戸の構造については、建築基準法施行令第110条により規定され、それぞれ認定を受けなければなりません。
認定防火戸には個別認定と通則認定があります。 (甲種防火戸には、通則認定品はありません)
個別認定とは、 建築基準法施行令第110条より規定された構造に該当しないもので、定められた性能試験により甲種又は乙種防火戸の性能を有すると確認された個々の製品に対して申請のうえ、大臣認定を受ける制度のことです。

ファイヤーカールはこの個別認定に合格しています。
 
個別認定防火戸(ファイヤーカール)の使用上の注意
1.ファイヤーカールの認定
防火戸はそれを構成するガラスとドアなどを一体として個別に認定が与えられています。従って、ピランを防火戸用ガラスとしてご使用いただく際には、個別認定を取得している構成部材との組み合わせが必要になりますので、ご使用の際は認定の有無及びその仕様をご確認下さい。

2.枠と扉の製作は指定工場以外では作れません。
 
低膨張防火ガラス「ピラン」について
「ピラン」は旭硝子と、特殊ガラスの分野で世界的に有名なドイツのショット社が共同開発した、強く、透明な、網のない防火戸用ガラスです。


甲種防火戸用ピラン


ピランは甲種、乙種防火戸用ガラスです。
ピランは甲種、乙種防火戸用ガラスとして開発されたガラスです。ピランを使用したファイヤーカールは甲種防火戸として多くの認定を取得しています。
ピランは熱に強いガラスです。
ピランは耐熱ガラスとして使用されているホウ珪酸ガラス(低膨張ガラス)を熱処理することにより、火災時にさらに高い耐熱性能を発揮する防火戸用ガラスです。
ピランは優れた透明性を有しています。
ピランに用いられているホウ珪酸ガラスは、優れた透明性を有しています。一般の窓ガラスなどに使用されているフロートガラスと同等以上の透明性を実現します。
ピランは強度の高い防火戸用ガラスです。
ピランは熱処理しているため、倍強度ガラスと同等の耐風圧強度を持ち、建築に用いられる防火戸用ガラスとして、優れた性能を有しています。
 
@防火区画の防火扉 火災のときガラスにより内部が見えるので火災の状況がわかり避難しやすい。
Aエレベーター乗降ロビー出入口
     避難階段の出入口
透明ガラスなので火災時、消火活動に役立つ、自由なデザイン。避難の出くわし防止。
B異種用途区画 壁として仕切り、お互いが見通せる。
Cエスカレーター廻りの防火区画 防火シャッターが不要。店舗の中が見渡せて空調が節約できる。
D火を使う場所の仕切りスクリーン シンプルなデザインでしかもシャッター不要。
Eアトリウム デザインの自由度が高まり、より明るく開放的空間が実現。
より詳しくはこちら、NSDグループホームページをご覧下さい